平成2年10月7日、「メンバーであることを誇りに思えるクラブ」を目ざしてオープンしたカレドニアン・ゴルフクラブは、経済環境の逆風の中にも、世界の一級コースへの道を着実に歩んでいます。平成4年5月24日には、メンバーの親睦を深め、クラブライフを司る運営委員会が発足しました。
そこで、運営委員会会長に就任された高島隆平 朝日生命保険会長と、専務理事の早川治良 東京グリーン社長に、カレドニアンの現状と今後の方針について、腹蔵のないところを語ってもらいました。 |
|
 |
メンバーにもゲストにも快適なクラブ
|
| 司 会 |
カレドニアン・ゴルフクラブが開場して一年半、コースをつくるときは経済情勢あるいはすべての条件に恵まれまして、非常にいいコースができた。それから以後、経済状況がかなり変わってまいりまして、コースとしては1000人規模のゴルフ場にしたいというお考えだったけれども、計画どおりにはいっていないと思うのでございます。
現在約650人の会員で、いよいよ本格的なクラブ運営をこれから始めていただくとして、まず運営委員会の会長として高島会長にお考え、ご抱負を伺わせていただきたいと思います。 |
| 早 川 |
この前、運営委員会の会長ご就任をお願いに上がったときに申し上げたんですけれども、富里の経験からも、1000名という会員数が、メンバー同士でプレーするのにも快適だし、家族とか友人、お客さんを連れてのプレーも可能だと思います。カレドニアンはその両立を目指していきたいと。その辺のつり合いが非常に難しいところもあるけれども、会員はその両面を望んでいるんじゃないでしょうか。その両面をうまく調和させた運営をしていきたいので、会長にその辺の配慮をお願いしたいということを申し上げました。 |
| 高 島 |
その考えには私も大賛成です。メンバー本位のコースは結構ですが、いろんなコースに行った私の今までの経験では、メンバーのことだけに片寄って運営すると、ビジターとして行った場合に、気楽さがないというんですか、窮屈な面が出てきますね。
そうかといって、ビジターをたくさん入れて、営業収支をよくしようというだけのコースは、行ってみるとよくわかりますよ。そういうところは何となく品位がなくなります。ゴルフはエチケットとかマナーを非常に大事にすることで楽しめるプレーですから、ビジター重視ということになるとそういうことが少しおろそかになる面が出てくるのです。
ですから、早川さんがお考えになっているメンバー・コースとしても品格があるコースである一方、お客さんをお連れしたときも、そのお客さんに楽しんでいただけるというコースの運営ができたら、コース運営としては理想的だと私は思っています。
それにはどうしたらいいかということが、具体的な問題で出てきますね。 |
| 司 会 |
会長はいろんなコースに入っていらっしゃるでしょうが、それらのコースでは、日曜日はほとんど会員だけしか入れないようなコースでプレーなさっていらっしゃるわけですか。 |
| 高 島 |
私は古いクラブではたまたま霞ヶ関カンツリー倶楽部と東京ゴルフ倶楽部に入っています。霞ヶ関は日曜にほんの少しビジターを入れておりますが、東京倶楽部は全然入れていません。
カレドニアンの運営については、メンバーの方がプレーが楽しくできないほど入れちゃいけないでしょうが、一応、数は制限するとして、土曜も日曜も、ある程度はビジターの方をお入れしたらどうかなと私は思っています。 |
|
| 司 会 |
会長も、カレドニアンではそういうご利用の仕方をなさっていらっしゃいますか。 |
| 高 島 |
あれだけのコースですと、土、日にメンバーでない方を連れて一緒に行きたいと思いますからね。あまりメンバー中心で、土、日にメンバーのプレーしかさせないのはちょっと行き過ぎではないかという気が、私はしております。もっともそれはメンバーの数にもよりますけどね。 |
| 司 会 |
会長がご友人その他をお連れになるとき、どんなふうに紹介なさいますか。 |
| 高 島 |
ゴルフクラブの評価はいろんなファクターがあって、それがそれぞれあるレベル以上であるかということですね。まず第一にコースそのものに興味があります。コースはレイアウトですね。たとえば、東京ゴルフ倶楽部は1番から18番まで全部違いますね。同じレイアウトのホールがない。あれは確かにあそこのよさだと思うのですが、カレドニアンもカレドニアンでなければ見られないようなところがありますからね。18番の池と砂の佇いは、他にあまり知りません。そういう意味で、まずコースのよさを連れていくお客さんに自慢しています。あとはハウスがどうか、従業員がどうか、プレーをしている人たちはどうかということになってくるわけでしょう。
これから、今のカレドニアンの質を落とさないで、さらに洗練していけば、さきほど早川さんのおっしゃったように、会員にも喜んでいただけるし、お客さんにも喜んでいただけるコースになり得るんじゃないかと私は思いますので、そんな柄ではないんですけれども、運営委員会の会長をお引き受けする気になったのです。 |
これからすばらしい絵を描く楽しみ
|
| 司 会 |
今までお客様を実際にお連れになってのコースの感想などを聞かせていただけますか。 |
| 高 島 |
やはり最初は皆さん難しいとおっしゃいますね。私も最初は理事長の米倉さんたちと三人で回らしていただいたときに、これはなかなか手ごわいコースだと思ったんですが、三回目ぐらいから、プレーの仕方では、私なりに結構いいスコアが出るんだなということがわかって、安心しました。 |
| 早 川 |
初めてのときは、大方のお客さんが出だしから非常に難しいというイメージをお持ちになりますね。 |
| 高 島 |
初めていらっしゃったお客さんは非常に難しく感じるようですね。インからだとまだそれほどでもないですが、アウトの方からだととくに……。 |
| 司 会 |
フェアウェーのうねりとか、グリーンのアンジュレーションとかに、皆さん難しさを感じられているんでしょうかね。 |
| 高 島 |
ティーグラウンドに立ってみたときに、コースに多少押されるという感じがあるんでしょうね。けれども、結局自分が自分の腕前なりの設計を考えて打っていくんだけれども、私のハンデは最近は20台ですから、自分が設計したとおりにはちょっとできませんが、それなりにどこへ持っていって、その次はどこへ持っていって、グリーンに乗せてと、プレーしながら考えていかなきゃいけない。最初考えたところに行かないから、2打目はどこへ持っていこうと、自分なりの設計をしながらプレーをしていくという意味では、カレドニアンは非常に興味のあるコースだと思います。
私は、ただ広くて、見た目がのびのびできるというコースが必ずしもいいと思わないのです。 |
| 早 川 |
とくに最近法人接待向けのコースが一つのはやりになっていて、ずいぶんできましたが、そういうところは本当にフラットで広くて、グリーン周りも易しくできているコースがありますね。それに比べると、カレドニアンのように難しいコースは、お客さん接待に向かないんじゃないかという声も聞くんですけれども、その辺はいかがですか。 |
| 高 島 |
私自身はカレドニアンのようなコースが好きなんです。このコースは、初めていらっしゃった方がスコアが悪くても、二度と行かないとは決しておっしゃらないと思いますよ。大丈夫だと思います。 |
| 早 川 |
少し安心しました。 |
| 高 島 |
クラブハウスも、練習場も、まったく素晴らしい。コースは実際にプレーしてみて、18ホール全部が全部、自分の思うようにいかないんじゃなくて、やっぱり18ホールのうち、悪くても3ホールか4ホールは自分が考えたようになると思いますから、今度来たらもっといいスコアを出してみようと、挑戦意欲を駆り立てられるんじゃないでしょうか。 |
 |
| 司 会 |
東京ゴルフ倶楽部のよさとカレドニアンのよさを、会長の表現でおっしゃるとどういう感じになられますか。 |
| 高 島 |
カレドニアンはできてまだ1年半ぐらい、東京倶楽部は何十年も歴史がありますから、カレドニアンに重厚さを求めるのは無理な面がありますね。しかし、ああいう古いコースが重厚さを築くのに10年かかったところが、カレドニアンでは3年か4年で追いつくと思います。
ただ、歴史が長ければすべていいわけでもないんです。そういうところでは、どうしてもメンバーさん同士のわがままが出てきます。私がわがままをいえないメンバーですから、(笑)我が物顔に振る舞っていらっしゃるメンバーを見ていると、率直にいって、運営上はちょっと考えなきゃいかぬなと思うこともあるわけですよ。
古いといったら、霞ヶ関カンツリー倶楽部、東京ゴルフ倶楽部、我孫子ゴルフ倶楽部、相模カンツリー倶楽部、程ヶ谷カントリー倶楽部ですが、そういうところはみんなそれぞれのコースなりのよさがあり、反面、どうしても問題点が出てきます。 |
| 司 会 |
カレドニアンは新しい。ましてや、これから運営委員会が発足して……。 |
| 高 島 |
ある意味では、キャンバスにこれからいい絵を描いていく途中みたいなものですな。 |
| 司 会 |
果たしてどんな絵なんだろうかということを、会員としては期待していると思うんです。 |
| |
| |
| 前ページ [1/6] 次ページ |